WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会婦人部会の「発足20周年記念式典」が2月9日、立正佼成会の普門館特別食堂で行われました。式典には、白柳誠一・WCRP日本委員会理事長をはじめ、100人が参加。『宗教と平和──東ティモールの展望を踏まえて』をテーマに、WCRP日本委員会平和研究所所員の山田經三・上智大学名誉教授が講演しました。
WCRP日本委婦人部会は1981年に発足し、昨年、20周年を迎えました。諸宗教の女性委員で構成され、女性の特性を活かした活動を展開しています。これまで、国連の支援を受けられないカンボジア難民男子孤児に対する「里親運動」をはじめ、「クメール語書籍」の復刻版配付活動、アフガニスタン難民への教育支援事業などに取り組んできました。
記念式典では、参加者による「平和の祈り」が捧げられたあと、泉田佳子・婦人部会部会長があいさつに立ちました。泉田部会長は、米国同時多発テロに言及し「人と人との関わりを大切に、話し合いを通して、今後も和解のための活動を続けていきたい」と述べました。
続いて、白柳理事長が祝辞に立ち、「女性はいのちを生み育てる中心的な方々です。いのちの尊さ、生命の神秘というものを身を持って理解し、深く悟っています。女性が、世界平和のための大きな力になることは間違いありません」と期待を寄せました。
続いて、山田名誉教授が講演。山田名誉教授は、国連東ティモール暫定政府の社会省大臣・上級顧問を務めています。1974年にポルトガルから独立するも、すぐにインドネシアに侵略された東ティモールの歴史を紹介し、「共生」の大切さを強調。「東ティモールは、今年4月に国家主権の回復の日を迎えます。武力を一切持たない平和な国に築き上げます」と語りました。
(2002.02.14記載)
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