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2003年02月20日 新宗連同推協が結成20周年記念講演会を開催

新日本宗教団体連合会同和推進連絡協議会(新宗連同推協)の「結成20周年記念講演会」が2月20日、東京・渋谷区のパーフェクト リバティー教団東京中央教会で開かれました。『お笑い人権高座・笑顔で暮らす 願いに生きる』と題し、落語家の露の新治さんが講演。円応教、解脱会、松緑神道大和山、本会など加盟各教団から約300人が参加しました。

新宗連同推協は、1981年8月に結成され、部落差別問題を中心に差別撤廃へ向けた活動を推進してきました。担当者養成講座や人権セミナーを開催し、人権啓発推進活動に取り組んでいます。
講演会では、深田充啓・新宗連理事長があいさつに立ち「私たちの中には差別意識が常に内在しているのではなかろうかと思います。この講演会を機会にあらためて自己を見つめ直し、お互いが人間として平等の立場で、共に協力していくことが大事」と語りました。
続いて、長久晴躬・同推協幹事が開催趣旨を説明し「家庭や社会において、切れて離れた人間関係をつないでいくのが私たち宗教者の務め」と述べました。
講演では、露のさんが落語の語り口に乗せ、差別する心がだれの中にもあることを強調し、「『根性さえ持ったら、差別なんて跳ね返して生きていける』なんて言うけど、根性持ってなくちゃあかんのは"加差別"側ですよ。差別なんてしてる場合ちゃうやろ。差別なんてせんでも生きていけるように、頑張れと言うべきなんですね」と述べた。さらに、「自分の芯、つまり自信がないから、他人と比較して『あれよりましや』と優越感に浸るん違いますか。部落差別の問題を考えるいうのは、自分自身を変えていくことや。つまり、自分の人生を自分のもんにすることや。いっぺんしかない人生、自分のもんにせなもったいないやないですか」と一人ひとりの心の変革を訴えた。

(2003.02.28記載)