庭野平和財団(庭野日鑛総裁、庭野欽司郎理事長)は10月18日から20日まで、東京・有楽町の東京国際フォーラムと日本外国特派員協会(FCCJ)で「庭野ピースフォーラム2003」を開催します。同フォーラムは、「庭野平和賞」が20回を迎えた記念事業として行われるものです。テーマは『紛争状況における宗教者と宗教集団の役割』。世界各地で紛争が頻発する中、宗教者の役割を検証すると共に、紛争解決、和解に努力する宗教者や平和活動家、研究者らの連帯を図り、世界平和に向けた活動のさらなる充実を期することを目的に行われます。フォーラムには、紛争や対立問題を抱える朝鮮半島、スリランカ、イスラエル・パレスチナ、英国・北アイルランド、メキシコの5地域から和平実現に取り組む宗教者や活動家らが参加します。基調講演やパネルディスカッション、全体討議などを通じて、平和構築に向けた活発な議論が展開されます。
庭野平和財団が1983年に創設した「庭野平和賞」は、宗教的精神に基づいて、宗教協力を促進し、世界平和の推進に顕著な功績を挙げた個人や団体に贈られてきました。今年5月、英国の「オックスフォード・リサーチ・グループ」代表、プリシラ・エルワーズィ博士への贈呈で第20回という節目を迎えました。今回、その記念事業として、同フォーラムが開催されることになりました。
3日間にわたって行われる同フォーラムには、歴代の庭野平和賞受賞者(団体)9人をはじめ、国内外の宗教者や平和活動家、研究者ら100人が参加します。18日に東京国際フォーラムで行われる開会式では、仏教精神に基づき農村開発運動に取り組んできたスリランカのアハンガマジー・チューダー・アリヤラトネ博士(第9回庭野平和賞受賞者)と「北アイルランド紛争解決と民族会議」のマリ・フィッツダフ教授が基調講演を行います。
同日午後からは、FCCJに会場を移し、朝鮮半島、スリランカ、イスラエル・パレスチナ、北アイルランド、メキシコの5地域について、それぞれパネルディスカッションを開催。各地の現状や問題点が報告されるほか、平和実現に向けた宗教者の役割について議論が交わされます。20日には、全体討議が行われる予定です。
なお、同フォーラムに参加予定の庭野平和賞受賞者(団体)は以下の通りです。
フィリップ・A・ポッター博士(第4回、ドミニカ)
世界イスラム協議会(第5回、パキスタン)
ヒルデガルド・ゴス=メイヤー博士(第8回、オーストリア)
アハンガマジー・チューダー・アリヤラトネ博士(第9回、スリランカ)
ネーブ・シャローム/ワハット・アル・サラーム(第10回、イスラエル)
マリイ・ハセガワ女史(第13回、米国)
コリメーラ共同体(第14回、英国)
カン・ウォンヨン博士(第17回、韓国)
エリアス・チャコール師(第18回、イスラエル)
(2003.10.03記載)
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