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2004年03月18日 WCRP日本委が同和問題現地学習会を開催

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会人権委員会は3月18日、第19回「同和問題現地学習会」を開催しました。会場となった大阪・和泉市立人権文化センターには人権委員会のメンバーら12人が集いました。人権教育に取り組む「NPО(特定非営利活動法人)ダッシュ」の受け入れで、人権資料館の見学や講演などが行われました。

一行は、まず『一村独立の南王子村と水平社』をテーマにしたフィールドワークに参加しました。南王子村はかつて被差別部落として周辺の村々から差別や迫害を受けました。旧村内には差別や糾弾闘争を伝える史跡が残っています。参加者は南王子水平社創立大会が開かれた西教寺、独立村の証である高札場や八阪神社などを訪ね、南王子村成立の過程、部落差別の歴史と実態を学びました。また、地場産業として人々の生活を支えてきたガラス細工と人造真珠の製造工場を見学しました。このあと、「ダッシュ」理事長の廣瀬聡夫氏が『部落から人権文化のまちづくりの発信』をテーマに講演。これまで行政が行ってきた人権への取り組みと成果について説明し、「21世紀は人権教育の時代といわれるが、今後は市民一人ひとりが、いかにこの問題を自分のこととして受け止め、アプローチしていくかが大切」と訴えました。最後に林馨・前WCRP日本委人権委員長が、「人権問題に取り組む宗教者として貴重な体験をさせて頂きました」と述べました。

(2004.03.26記載)