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2004年05月14日 京都で「庭野平和財団シンポジウム」開催

庭野平和財団(庭野日鑛総裁、庭野欽司郎理事長)主催による「庭野平和財団シンポジウム 2004」が5月14日、第21回庭野平和賞受賞者(団体)の「アチョリ宗教者平和創設委員会」(ARLPI)のメンバーを迎え、京都教会で開催されました。会員、市民合わせて300人が参集しました。

同シンポジウムは、1994年から毎年、庭野平和賞受賞者を招いて行われており、2001年からは『京都発――宗教者の新たなチャレンジ』をメーンテーマとしています。
『紛争和解と宗教者の役割』をサブテーマに行われた今回のシンポジウムは冒頭、庭野理事長のあいさつ、ARLPIを紹介するVTRが上映されました。続いて、ARLPIのジョン・バプティスト・オダマ会長(カトリック大司教)が基調講演に立ちました。
オダマ会長は、ウガンダ北部で起こった紛争の状況とARLPIの取り組みを説明したあと、宗教者の役割に言及。仏教やキリスト教、イスラームなどの聖典を引用し、「世界の主な宗教には共通する黄金律がある」とした上で、「諸宗教の根底には、愛、赦し、平和、寛容、そして融和という共通の黄金律が流れています。紛争の矢面に立って苦しむ人々に、そうした黄金律を持って接し、生きる勇気と希望を与えることが、私たち宗教者の使命・役割です」と語りました。
このあと、オダマ会長はじめ、ARLPIのネルソン・オノノ・オンウエン師(聖公会主教)、アル・ハジ・シーク・ムサ・カリール師(イスラーム)、ジュリアス・オラチ師(正教会神父)が登壇し、山本俊正・日本キリスト教協議会総幹事をコーディネーターにパネルディスカッション。基調講演を踏まえ、ARLPIの和解プロセスや寛容、融和に基づく具体的な活動などについて話し合われました。

(2004.05.21記載)