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2005年03月25日 庭野平和財団「南アジアプログラム」 2005年度インドでの支援先決定

庭野平和財団が進める「南アジアプログラム」の2005年度のインドでの支援先がこのほど、現地のNGO(非政府機関)3団体に決定されました。05年度の年間テーマは『女性とジェンダー――社会的弱者を中心に』。今後、契約が交わされた後、4月1日からプロジェクトがスタートします。なお、同プログラムは本会一食(いちじき)平和基金から運営資金を委託されています。

今回、選考委員会によって決定された支援先は「IPER」(心理教育研究所)、「RDA」(農村開発協会)、「バナンガナ」の3団体。IPERは西ベンガル州・カルカッタにある8地区のスラムに暮らす女性の地位向上、生活改善の事業を展開します。RDAは西ベンガル州・西ミドナポール郡にある110カ村の女性を対象に既存の自助グループを支援しながら、教育や保健、生計、社会参加のトレーニングを行います。
また、バナンガナはウッタル・プラデーシュ州のチットラクット郡内100カ村で社会的差別を受ける「ダリット」(「抑圧されたもの」の意。自らをそう呼び、「不可触民」差別からの解放を目指す人々)の女性を支援。灌漑(かんがい)設備の管理、運営能力を習得するトレーニングなどを実施します。
なお、今回の選考にあたっては、同財団事務局の案を基礎に、現地諮問委員会メンバーの推薦団体を加え、インド国内の10団体を選出。それを受け、同財団の南アジアプログラム担当者が昨年12月末から今年3月上旬まで同国を訪問し、各団体の活動状況を調査しました。選考委員会では、その報告を基に厳正な審査が行われました。

<メモ>
南アジアプログラムは『貧困の削減』をメーンテーマに具体的で実効的な年間テーマを設定し、事業が展開されます。1プロジェクトの助成期間は3年が目安。昨年4月にインドでプロジェクトがスタートし、今年4月から2年目に入ります。

(2005.03.25記載)