「立正佼成会一食平和基金」の昨年次(平成16年次)運営報告が、このほど同基金運営委員会(委員長=松原通雄外務部長)から発表されました。支援総額は5億1830万4169円。本会独自の活動をはじめ、国内外で実施された開発、人権、環境、平和構築などのプロジェクトに充てられました。特に昨年は国内外で豪雨や地震などの災害が多数発生したため、同委員会では、緊急支援として総額約9000万円の支援を行いました。
同基金は「一食を捧げる運動」による会員からの浄財を(1)合同プログラム(2)自主プログラム(3)資金助成プログラム(4)緊急プログラム――の4つの柱に分類し、会員が行う「祈り・同悲・布施」の一食の精神のもと「宗教団体の社会貢献」を主軸に運営を行っています。
他団体と協力して活動を行う「合同プログラム」は、「アフリカへ毛布をおくる運動」をはじめ、エチオピアでの植林プロジェクトなど20件に1億4771万1716円が充てられ、アジアやアフリカ諸国および日本国内の各地で国際的な重要課題や本会平和活動の方向性を考慮した協力活動が実施されました。
本会独自の活動である「自主プログラム」への支出は9925万1241円。「ゆめポッケ・キッズキャンペーン」や「立正佼成会一乗ボランティア」など10件が対象となりました。
「資金助成」は、(1)庭野平和財団委託助成(2)宗教協力助成(3)特別助成(4)国連支援助成(5)災害等緊急支援――に分類され、2億3208万7050円が充てられました。
同基金が行っていたNGO(非政府機関)をはじめ外部団体の活動を対象とした「一般助成」の受け皿は、より専門性を活かした活用を目指し、昨年次から庭野平和財団に委託。また同財団が昨年スタートさせた「南アジアプログラム」には、2744万6700万円を支援しました。さらに昨年は、新潟県中越地震や相次ぐ台風の被害をはじめ、海外でもスマトラ沖地震による津波や洪水などが多数発生したことから、約8000万円が「緊急支援」に充てられました。
「緊急プログラム」としてWCRP(世界宗教者平和会議)国際委員会が進めるイラクプロジェクトに3925万4162円が支出されました。
(2005.04.01記載)
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