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2005年09月10日 脇祖さま報恩会

遷化して48年目を迎えた長沼妙佼脇祖は、庭野日敬開祖と共に本会を創立し、多くの人を教化して、会員から「慈母」と慕われました。その遺徳を偲び、布教伝道の決意を新たにする「脇祖さま報恩会」式典が、祥月命日にあたる9月10日、普門館はじめ全国各教会で行われました。普門館での式典には会員4900人が参集。庭野日鑛会長が法話を述べました。

普門館舞台中央のご本尊には長沼脇祖の「ご法号」が安置され、はかま姿の青年女子部員40人が奉献の儀を行いました。続いて、国富敬二理事を導師に読経供養が行われ、庭野会長が、報恩讃歎文を奏上しました。VTR『脇祖さま――ただひたすらに』では、長沼脇祖の法華経との出遇いや慈悲行に徹した生涯が伝えられました。
次に、体験説法が行われ、発表者は、長沼脇祖の在世中、直接指導を受けたことや、信じて行じて得た功徳を話しました。
このあと登壇した庭野会長は、聖徳太子の十七条憲法の一節『彼の人は瞋(いか)ると雖(いえど)も、還(かへつ)て我が失(あやまち)を恐る』を引用し、相手が自分に怒りをぶつけてきた時は、まず自分に過ちはなかったかに着眼し内省する大切さを強調しました。その上で、立正佼成会の草創期の修行も同じであったことに触れ、自我を破砕し素直に行じる信仰のあり方を示唆しました。
さらに、「自分には誤りはないという驕慢の心が苦悩の第一の原因です。自分の思い上がりに気づき、自分の過ちを相手にサンゲすることを通してでないと、本当の問題の解決には至りません」と話し、争いごとを解決に導く方途を示しました。

(2005.09.16記載)