「開祖さま入寂会」式典が10月4日、普門館はじめ全国各教会で行われました。普門館には会員約4000人が参集し、庭野日敬開祖の遺徳を偲び、「追慕」「讃歎」「報恩感謝」の思いを新たにしました。式典の模様は、全国の教会に衛星中継されました。
庭野開祖の「お舎利」が奉安される「一乗宝塔」では、式典に先立ち「開扉の儀」が行われました。多くの会員が合掌する中、庭野日鑛会長の手によって一乗宝塔の扉が開けられました。続いて、庭野会長、佳重夫人、山野井克典理事長が献花台に花を手向けました。
普門館での式典では「献供の儀」が行われ、東京佼成ウインドオーケストラの調べに導かれて、各教区代表の青年女子部員40人が名産品などを奉納。このあと、「開祖さまとの対話」の時間が設けられ、庭野開祖の映像、読経の声が流れ、入寂した午前10時34分、普門館は静寂に包まれました。会員たちは法縁に触れた感謝の思いをかみしめ、精進の決意を新たにしました。
山野井理事長を導師に読経供養が行われたあと、庭野会長が「報恩讃歎文」を奏上し、焼香を行いました。
続いて、山野井理事長があいさつに立ち、来年の「開祖生誕100年」に向けた顕彰事業の進捗を紹介。「開祖さまの教典」編纂の一環として会員から寄せられた「心に生きる開祖さま」が8900通を超えたことなどを報告しました。また、この日発刊した庭野開祖事績集『一乗の光ひたすらに』の内容に触れながら、「開祖さまの願いは、すべての人が幸せになってほしいということ」とかみしめました。
次に、昭和49年からカメラマンとして庭野開祖に随行した元佼成出版社写真部長が、写真をスクリーンに映し、撮影エピソードの数々を紹介。法縁に触れた感謝と使命の自覚を表しました。
このあと、庭野会長が法話に立ち、入寂の瞬間を握手をしながら迎えたことに言及。仏教の根本の教えが『諸行無常』であると明示し、物事を天地の道理として見る大切さを説きました。
また、「開祖さまは、人間はみな仏の子だと見ておられ、広い心でご法を説き、導いてくださいました」と述懐。「世界宗教者平和会議の創設も、開祖さまが在家の立場、また一乗という大きな心から発想されたからこそ叶えられたと思います」と話しました。
さらに、「心を空しくして求道の心でご法に取り組むと、新鮮なことが次々に教えて頂ける」として、会員たちに常精進を促しました。
(2005.10.14記載)
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