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2006年03月03日 『私のなかの開祖さま』発刊

「開祖生誕100年」の記念出版として『私のなかの開祖さま』(中央学術研究所「開祖顕彰聴取り調査研究委員会」編)が3月5日、佼成出版社から発刊されます。本書は、庭野日敬開祖と直接に触れ合った会員に、思い出などについて聴き取り調査を行い、まとめられたもの。それぞれのエピソードには、庭野開祖の言葉や会員との触れ合いの様子が綴られ、庭野開祖との縁を宝に精進を決定する会員の心模様が描出されています。庭野開祖の人柄に触れるような、温かさに満ちた一冊となっています。

「開祖顕彰聴取り調査研究委員会」(委員長=大隅和雄・東京女子大学名誉教授)は「庭野日敬開祖顕彰事業」の一環として平成14年3月から、庭野開祖から直接に指導を受けた会員に、その内容や当時の状況などについて聴き取り調査を行ってきました。調査期間は平成20年までとなっており、これまでに250人に及ぶ聴き取りを終えました。
『私のなかの開祖さま』は、その中間報告の一端として、29人からの聴き取りをまとめ、「開祖生誕100年記念事業」として記念出版されました。電話を通して、本部で、阿佐谷の自宅で、ご巡教先で、指導会で、旅先の思わぬ出会いで......本会の草創期から庭野開祖の晩年に至るまで、さまざまな年代の庭野開祖の言葉と会員との触れ合いの様子が描かれ、恩師のやさしさやおおらかさ、こまやかな心遣いが伝わってきます。また、それぞれの会員のかみしめを通して、庭野開祖の夢や願いが浮かび上がります。庭野開祖との出会い、縁を宝に、それぞれの会員が信仰を柱とした人生を歩んでいる様子が記され、「開祖生誕100年」を機に、庭野開祖の願いを学ぶ会員にとっても、深く研鑽できる内容です。
巻頭の「発刊に寄せて」で庭野日鑛会長は、師父・庭野開祖との心温まるエピソードを紹介しながら「私のなかには、仰ぐべき『師としての開祖さま』と、私を見守り、時には私を叱る『父親としての開祖さま』が存在します。みなさんには、みなさんの開祖さまがおられることでしょう。開祖さまは、一人ひとりの心のなかに、その方にふさわしいお姿で、生きておられるのです」と綴ります。また、庭野開祖のすべての言動の源に「思いやり」がこめられていると説き、「開祖さまとのご縁をいただいて幸せを得た人はみな、『求道心』を持っていて、スポンジが水を吸い取るように、純粋な心でご指導を受け入れています。そうした会員さんの『姿勢』に、心から拍手を贈りたいと思います」とエピソードに触れた感想を記しています。
「開祖顕彰聴取り調査研究委員会」の大隅委員長は、教団創立40周年を機に編纂された『立正佼成会史』でも研究・執筆に携わっており、庭野開祖と直接に触れ合った経験を持ちます。「あとがき」の中で「開祖さまは、私たちのいかなる質問にも率直、誠実に答えてくださり、私は、明るくあたたかいお人柄に魅了されました」と当時を述懐します。また、「開祖さまとの出会いが自分の一生を決定したという二十九篇は、いずれも、読む人を感動させずにはおかないものと思います。この本が一人でも多くの方々に読まれ、開祖さまへの思いを新たにしていただけるならば、この上なく幸いであり、生誕100年の年に開祖さまのお徳を顕彰する意義を果たせたといえるでしょう」と編纂に当たった所感を綴っています。
本書は四六判268ページ、定価1000円(税込)。注文は各教会文書布教部長、支部文書責任者へ。直接に配送を希望する場合はフリーダイヤル0120(323)766まで。

(2006.03.03記載)