本会の「創立68周年記念式典」が3月5日、大聖堂はじめ全国の教会で挙行されました。改修工事のため2年ぶりの実施となった大聖堂での式典には、全国から会員3400人が参集しました。山野井克典理事長のあいさつ、功労者表彰、樋口美作・日本ムスリム協会名誉会長の来賓祝辞に続き、庭野日鑛会長が登壇し、創立記念日を機に「自灯明・法灯明」を確立することが大切だと説きました。式典の模様は全国に衛星中継されました。
シンセサイザー奏者キム・シン氏の演奏による「妙音供」が行われる中、天井から曼陀羅華が散華され、式典が開幕しました。このほど新たに制作された奉献曲『慈悲に満ちた光の中で』に合わせ、教区代表の青年女子部員20人が振袖姿で奉献の儀を行ったあと、庭野光祥次代会長導師のもと読経供養が行われ、庭野会長が啓白文を奏上しました。
山野井理事長はあいさつの中で、「庭野開祖生誕100年」の今年、大聖堂の改修工事などさまざまな記念事業が進んでいることや、宗教者による世界大会が相次いで開催されることに触れ、大きな意義のある創立記念式典を迎えたことを祝しました。
功労者表彰では、教会役員功労者284人の代表者、会員特別功労者190人の代表者にそれぞれ庭野会長から感謝状と記念品が贈呈されました。このあと、功労者の代表者が「お礼の言葉」を述べました。
会員の体験説法に続いて、樋口美作・日本ムスリム協会名誉会長が来賓祝辞を述べました。樋口名誉会長は、イスラームの本義は神に帰依し世界人類の平和を願うことであり、本会が目指す一乗の精神と共通するとの認識を吐露しました。その上で、内省する心を忘れ、独善的、排他的な考えが蔓延し互いに争う人間社会の中で、平和実現に向けた会員の活躍に期待を寄せました。
法話に立った庭野会長は、平成18年次の「方針」を確認しながら、「一切の生きとし生けるものが救われるように、幸せになるようにと、願ってこの世に生まれてきた」という法華経に示された精神で布教伝道に邁進する大切さを説きました。また、釈尊が説いた教えを自分のものとし、一人ひとりが自立して自由に物事を発想できる人間になることが大事であると明示し、「自灯明」「法灯明」の確立こそ創立記念日を迎える意義であることを強調しました。
最後に、今月誕生月を迎えた庭野会長に、佼成学園幼稚園の園児2人が花束を贈呈し、祝福の言葉を伝えました。
(2006.03.10記載)
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