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2006年05月21日 社会変革の風を起こそう~全国で「青年の日」

全国の青少年部員が社会や国家、世界平和のために具体的な菩薩行を実践する第37回「青年の日」が5月21日、各地で開催されました。参加した青少年部員は合わせて約2万1000人。メーンテーマ『社会変革の風をおこそう』のもと、会員や市民ら約5万5000人の協力を得て活動を展開しました。正午には、参加者全員が一斉に「平和の祈り」を捧げました。

第37回「青年の日」では、「地域社会の諸課題に対して、主体的に行動しよう」「宗教協力の輪を地域に広げよう」が活動の二本柱に掲げられました。特に今年は、「開祖生誕100年」を迎えたことや、WCRPVIII(第8回世界宗教者平和会議)、WCRP青年世界大会の日本開催を意識し、一人ひとりが庭野日敬開祖の願いを自らの願いとし、世界の諸問題を見据えながら地域の諸課題に取り組む日と位置づけられました。このため、庭野開祖が願った宗教協力活動、地域への貢献、世界平和を念頭に置いた活動が各地で実施されました。
宗教の違いを超えて語り合おうと、近畿教区は「近畿宗教青年フォーラム」を開催。本会はじめ11教団から約320人が参加し、青少年の問題や人間関係の希薄化を踏まえ、信仰を持つ者の社会的役割について語り合いました。松緑神道大和山の青年は「宗教者は目に見えない神仏の教えを信じるからこそ、人の心にも目を向けることができます。平和に向けて、そうした私たちならではの役割があると気づかせて頂きました」と話しました。
地域の各教団との縁を深める活動も多く展開されました。青年自身が地域の神社仏閣を訪ねたのは富山教会。諸宗教者を訪問し、それぞれの宗教の共通点や今後の協力の可能性を学びました。板橋教会は、金光教常盤台教会の青年部と共に同区内の道路美化に取り組み、空き缶やたばこの吸い殻を回収。宮崎教会青年部は、市内の宮崎神宮で清掃活動に励みました。幼稚園児や学生、青年ら約80人が、境内のトイレなどを掃き清めました。
一方、地域の諸課題と向き合う取り組みでは、大館教会が6年続けて市内の老人福祉施設を訪問。7カ所の施設で入所者との交流や清掃奉仕にあたりました。
甲府教会の青年部は清掃用具を自転車などに積み、市内18カ所の公衆トイレを回りました。清掃にあたった青年部員は「家のトイレは掃除しても、公衆トイレまでは気にかけていませんでした。活動に参加してみて、心がスッキリした気がします」と手応えを語りました。
全国的に定着している活動は、街頭での「一食ユニセフ募金」です。春日部教会では近隣の東武・JR各線の駅前で「一食ユニセフ募金」を展開しました。少年部員を中心に、ポスターや横断幕を掲げ100人近くが参加。風船や家庭用募金箱を配布しながら募金を呼びかけました。倉敷教会も同市の美観地区やJR倉敷駅前で街頭募金に取り組みました。参加した小学生は「勇気を出して大きい声を出したら、たくさんの人が協力してくれて、うれしくなりました。これからも困っている人のために募金活動を続けていきたい」と感想を語りました。
「アフリカへ毛布をおくる運動」も各地で展開されました。府中教会が大國魂神社ほか市内16カ所で毛布の収集にあたり、市民から毛布や輸送費などの協力が寄せられました。このほか各地の教会でも、収集作業やメッセージの縫い付けが行われました。
時事的な課題に取り組んだのは調布教会。教会道場で「憲法学習会」を開催し、憲法改正をめぐるアンケート結果を紹介したほか、参加者の間で活発な議論を交わしました。
大分教会では、中津江村地球財団の坂本休理事長が『協力って素晴らしい!~村に吹いた外からの風』と題して講演しました。
また、「『開祖生誕100年』教区青年部結集大会」を9月に控える新潟教区内の8教会(新潟、佐渡、新津、寺泊、長岡、越後川口、柏崎、上越)では「青年の日」を「プレ青年大会」と位置づけ、各教会道場などで宗教協力やWCRPについての学習会を開催しました。足利教会も「開祖生誕100年」を踏まえた取り組みとして、教会道場で「青年の日・平和学習会」を催しました。

(2006.05.26記載)