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2006年10月13日 「第3回世界サンガ結集参拝」開催

世界の会員が一堂に会する「第3回世界サンガ結集参拝」が10月13日から15日まで、大聖堂、普門館などを会場に開催され、17の国と地域から約1300人が参集しました。同参拝は「開祖生誕100年記念参拝」の一つとして行われたもので、法華経の精神と庭野日敬開祖の生涯、生き方を確認し、世界布教に向けた新たな出発点とすることを目的としています。海外会員が本部に集うのは、「第1回世界サンガ結集団参」(平成3年)、「第2回世界サンガ結集団参」(同7年)、「一乗結集団参」(同13年)に次いで四度目。参加人数は過去最多となりました。

本会の世界布教は1958年、「ブラジル日本移民50年祭」に出席した庭野開祖が、そのおりに米国のロサンゼルス、ハワイに暮らす会員のもとを訪れたことに始まります。翌年には両地に連絡所が開設。以来、サンガの輪は米国をはじめブラジル、東アジア、ヨーロッパなどに広がり、近年は南アジアの国々でも多くの会員が誕生しています。今回の結集参拝は、こうした海外のサンガが人種や言葉の違いを超え、同じ教えを信仰する仲間として親睦を深めると同時に、今後の世界布教に向けての決意を新たにする場となりました。
同参拝は13日、普門館で行われたオープニングで開幕。庭野開祖の生涯を紹介するビデオの上映、参加拠点の紹介に続き、沼田雄司・本部教務部長が歓迎のあいさつを述べました。
翌14日、大聖堂で「世界サンガ結集記念式典」が挙行されました。
式典は、民族衣装をまとった参加者代表24人による奉献の儀のあと、読経供養。篠崎友伸・学林学長が英語の『経典』で導師を務め、会員たちは、母国語で読誦し、13カ国語での読経供養となりました。続いて、ロサンゼルス教会と、南アジア教会チッタゴン支部の会員がそれぞれ体験説法を行いました。
このあと、庭野会長が登壇。仏教の説く「不殺生戒」について解説し、「『自分は至らない』と自らのいのちを大事にせず、卑下することも不殺生戒に触れることです。能力を発揮して、人さまのため、世のためになっていこうと前向きな心になることが大事なのです」と法話を述べました。
また、海外会員が一堂に会したことを「お互いの人生でただ一回の貴重な時」と述べ、この日を持つことができたことも仏の教えに導かれたことも両祖のおかげであるとし、両祖への恩を肝に銘じて精進していくことが大切だと語りました。
15日、会員たちは5隊に分かれ「お会式・一乗祭」の「一乗万灯行進」に参加しました。

世界サンガ結集参拝 プログラム詳細

多様な民族、文化、言語の海外会員が本部で出会い、教えを信じて生きる喜びを分かち合った「世界サンガ結集参拝」。参加者は読経供養や説法、法座、交流イベントなど多彩なプログラムを体験しました。「開祖生誕100年」を機縁として、教えに対する理解を深め、世界布教に向けて誓いを新たにした3日間。プログラムの詳細、参加者の様子を紹介します。

【選択プログラム】
10月13、14の両日、法座、研修などの「選択プログラム」が行われました。13日、参加者たちは大聖堂はじめ開祖記念館、一乗宝塔など本部施設を見学。また、大聖ホールでは日本語会員を対象に法座が行われました。翌14日も、引き続き大聖堂で教団役職者を法座主に英語、中国語、タイ語など6グループに分かれて法座が開かれ、参加者たちは家庭や職場の問題、布教面での課題などを出し合いました。法輪閣会議室では『仏教』『家庭教育』について、それぞれ研修が行われました。仏教講座では、ジーン・リーヴズ博士(IBC=立正佼成会国際仏教教会=国際アドバイザー)が『サンガ』をテーマに講義。「法そのものも大事だが、人に伝わる中で教えを共有し、人と人との間で生かされることで法は法になる」と語り、サンガの重要性を強調。また、「法座とは、お互いの成長を促しあう場である」と述べました。家庭教育講座では、東京家庭教育研究所の丸山貴代講師が、家庭教育の必要性について研修を行いました。大聖ホールでは「開祖生誕100年記念ビデオ」が、英語、韓国語、ポルトガル語それぞれの字幕で3回に分けて上映されました。

【世界サンガ結集大会 お会式・一乗祭前夜祭】
14日、普門館大ホールで行われた前夜祭には、海外会員をはじめ東京・多摩両教区の会員延べ4500人が参集しました。大会では、世界の教会と会員の表情が映像で紹介され、民族衣装に身を包んだ海外、国内の会員代表41人がキャンドルサービスを行いました。続いて「国際布教の歴史」と題し、庭野開祖の海外での布教の様子やサンガの広がりを紹介する映像が流されました。
席上、ブラジル、ニューヨーク、スリランカをインターネットで結び、現地からのメッセージが伝えられました。また、会員2人による体験説法、「世界青年会議/ワールド・ユース・ミーティング」の報告がなされたあと、庭野光祥次代会長があいさつ。「開祖さまのみ教えよって、志を一つにする私たち一人ひとりが世界中からここに集いました。その姿は法華経に説かれている"地湧の菩薩"が、世界中の人々の救われを願って涌き出てきた場面のようで、とても感激しています」と参加者に語りかけました。その後、各国の出し物や東京佼成ウインドオーケストラの演奏が会場を盛り上げました。

【一乗万灯行進】
15日、「お会式・一乗祭」の「一乗万灯行進」に、参加者は大陸や地域ごと5グループに分かれ、それぞれの隊が地球を模したリヤカーと国名のプラカードを先頭にパレードを行いました。マトイ、万灯、民族舞踊、伝統楽器の演奏などを次々と披露。色とりどりの民族衣装をまとったメンバーに、沿道から大きな拍手と歓声が沸き起こりました。
大聖堂1階ロータリーで開かれた「一乗物産展」にも、10カ国の海外教会・拠点が出店。各国の特産物やや民芸品、食料品などを並べ、各国語で熱心に"呼び込み"を行い好評を博しました。なお、この日IBCからも在日外国人約400人がパレードに加わりました。

【レセプション】
12、13の両日には、庭野日鑛会長招宴のレセプションが法輪閣で開かれました。メンバーは2日間にわたり親睦を深めたほか、モンゴルやスリランカの会員が民族舞踊や歌などを披露しました。また、庭野会長夫妻が各国メンバーのテーブルを回り、海外教会訪問時の思い出などを語りながら記念撮影を行いました。
ハワイ教会の会員と伝統舞踊「フラ」を披露したメンバーの一人は、「フラが最も大切にしているのは、気持ちを一つにすること。世界のサンガが集まる場で、私たちの一つになった気持ち、ソウル(魂)をお伝えできたことに喜びを感じています」と話していました。

(2006.10.20記載)