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2007年01月31日 WCRP日本委員会「第93回理事会・第90回評議員会」開催

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会の「第93回理事会・第90回評議員会」が1月31日、法輪閣で開催され、理事、評議員合わせて54人(委任状提出者含む)が参加しました。本会から、WCRP日本委理事長の庭野日鑛会長はじめ、同評議員の山野井克典理事長、川端健之外務部長、山田匡男参務、泉田佳子元責任役員が出席しました。

冒頭、1月17日に逝去した宗教法人「大本」総長の廣瀬靜水師の冥福を祈り、黙とうが捧げられました。
あいさつに立った庭野理事長は、昨年の第8回WCRP世界大会で採択された「京都宣言」を踏まえ、WCRP日本委及び各委員会・部会で具体的な活動を進めたいとの意向を示しました。また、日本には古来から大和の精神が底流にあると説明し、「(WCRP)日本委員会としてもそうした理想的な精神を世界に発信してまいりたい」と述べました。さらに、北東アジア、特に北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)をめぐる平和の問題に対し、日米、日中、日韓といった宗教者の交流や、「6カ国宗教者間対話」(仮称)の枠組みを通して取り組む方向性を明示しました。
  審議事項として、平成19年度の事業方針、事業計画、予算、第8回WCRP世界大会決算が審議、承認されました。また、同世界大会を機に世界各地で飛躍的に増加したWCRPのネットワークのあり方や、その中でのWCRP日本委の役割、KCRP(韓国宗教者平和会議)が提唱する「世界宗教平和センター」構想などについて意見が交わされました。
引き続き、法輪閣大ホールで「新春の集い」が行われました。

【WCRP日本委本年度の事業方針決まる】

理事会・議員会で決定した「平成19年度事業方針」には、昨年の第8回WCRP世界大会で採択された「京都宣言」と、今後5年間の行動計画を踏まえた方向性が盛り込まれました。WCRP日本委は、本年を「『京都宣言』を実行する初年度」として位置づけ、具体的な活動を進めていきます。
国際活動では、今年から始まる米国、中国、韓国の各国内委員会との2国間対話を通して、宗教者による信頼醸成を図り、アジア地域全般の安定化に寄与する取り組みを行うこと、特に、第8回世界大会でも北東アジアの安全保障をテーマに行われた「6カ国宗教者間対話」(仮称)を日本委員会のイニシアチブで開催することが示されました。また、WCRP国際委員会と連携を図りながら、第8回世界大会で強化されたWCRPのネットワークを駆使し、IYC(国際青年委員会)、IWCC(国際女性委員会)と協働して紛争解決や軍縮、地球温暖化などの地球的問題に対応できる体制を確立することなどが盛り込まれました。
国内活動では、各委員会や部会の取り組みを通して「京都宣言」実現のための具体的な活動を進めると共に、「京都宣言」の精神が十分に反映されるよう、より開かれた、行動型の組織づくりを目指すことなどが掲げられました。

(2007.02.09記載)