2007年04月14日
「佼成福祉講座」開催
教務部(福祉開発グループ)主催による「佼成福祉講座」が4月14、15の両日、第一団参会館で行われ、全国から59人が参加しました。
1日目の講義では、「佼成福祉の実現」と題し、保科和市教務部次長が講演しました。保科次長は、生老病死という避けては通れない問題に対し、法座を中心とした心の救われと、福祉資源の活用が一体となった「物心一如」の救済が大切と強調しました。福祉の専門知識を持つスタッフと、支部長や主任など、布教ラインに立つ会員が協力し、異体同心で取り組む姿勢が重要だと示しました。さらに、今後の課題として、「老々介護」の現状にも言及しました。介護する側の心のケアも視野に入れた取り組みの重要性を語りました。
2日目は、田中滋子・元文教大学教授を講師に迎え、「社会福祉概論」の講義が行われました。田中氏は、創造的な福祉活動を行うためにはまず、福祉資源を知り、地域が欲する社会福祉のニーズを吸い上げる必要性があると指摘しました。その上で、会員からだけでなく、地域からもノウハウを吸収し、地域福祉の牽引役を担って欲しいと期待を寄せました。
引き続き、下岸幸子・東京教育専門学校専任講師が「児童家庭福祉」について講演しました。児童を取り巻く環境、児童福祉の現状について解説しました。「時代の変化に伴い、多種多様な家庭環境が存在するようになった。その一つ一つに対して柔軟に対応できる社会福祉が求められている」と述べました。
なお、同講座は今後6月9、10日に第2回目が開催されます。
(2007.04.20記載)
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