「一食全国フォーラム2007」(主管・青年本部、外務部)が6月9、10の両日、法輪閣で開催されました。同フォーラムは、「地球的視野に立った身近な菩薩行の実践である『一食を捧げる運動』の今後の方向性を一食推進担当者が理解し、全会員が取り組めるよう推進する機縁とする」「本運動の信仰的・社会的意義に対する理解を深めると同時に、ディスカッションや相互の情報交換を通し、運動推進の主体者としての今後の展開について創造的に参画する」ことが目的。全国各教会から同運動の推進を担う一般・壮年会員、青年部員など233人が参加しました。
今年で32年目を迎えた「一食を捧げる運動」は、「同悲」「祈り」「布施」を基本精神に、月数回食事を抜き、その分を献金するという本会会員の平和活動の一つとして定着しています。昨年までに「立正佼成会一食平和基金」に寄せられた浄財の総額は108億円を超え、アジア、アフリカ、ヨーロッパなど世界各国で環境、開発、福祉、人権・難民など、幅広い分野で役立てられています。
フォーラムは本会一食平和基金運営委員会委員長の川端健之外務部長によるオリエンテーションで開幕。同委員会事務局から「運営報告」として、これまでに寄せられた浄財の分野別、地域別の使途などが発表され、昨年次の拠出先、使途についての説明が行われました。
続いて、一食平和基金との「合同プログラム」としてアジアの農村の開発、復興などに取り組んでいる日本国際ボランティアセンター(JVC)の清水俊弘事務局長が「現地報告」。カンボジアやラオスでのプロジェクトの進捗状況を述べるとともに同運動に携わる会員に対して謝意を表しました。
このあと、参加者による「活動報告」として、金沢、奈良、函館、調布の4教会の代表者がそれぞれ教会レベル、青年部レベルでの推進の現状やその工夫点、功徳などを発表。班別法座では、参加者たちが同運動の推進のあり方、広報活動などに関して意見や情報を交換しました。
2日目には、作家でヘルスケア&エイジング・ニュースキャスターの平林規好氏が講演。世界の肥満人口が飢餓人口を上回っている現状を踏まえ、食や資源を分かち合う重要性などを指摘しました。
次いで、本部で同運動の推進を主管する青年本部の新井利昌次長が、今後の方向性について発表しました。同運動を通じて「一乗の精神」を社会、世界に向けて発信していくことを一層目指すと述べた上で、実践の形態については会員、教会の主体的、創造的な取り組みを尊重することを強調。本部がそのための情報発信や広報ツールの開発などに務めることを約束しました。併せて、本部の取り組みとして対社会、世界に向けて「一乗の精神」をもとにした同運動の普及、広報活動を展開することを述べました。
最後に、青年本部と参加者が意見交換を行うオープンディスカッションを実施。同運動の国民運動化、世界運動化に向けての施策や課題点などが確認されました。
(2007.06.15記載)
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