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2007年09月10日 脇祖さま報恩会

庭野日敬開祖と共に本会を創立した長沼妙佼脇祖は、法華経に基づく慈悲喜捨に徹し会員を導きました。その慈悲の精神を継承し、精進の決意を新たにする「脇祖さま報恩会」式典が、遷化からちょうど50年を迎えた9月10日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂には89教会から約2500人が参集し、庭野日鑛会長が法話を述べました。

大聖堂での式典では、「まず人さま」などの教えを説く長沼脇祖の法話の音声がホールに流れたあと、青年女子部員16人による奉献の儀が行われました。続いて読経供養が厳修され、導師を務めた庭野光祥次代会長が、庭野会長の報恩讃歎文を奏上しました。
このあと、三好里江子津山教会長が体験説法し、これまでの人生を振り返りました。その中で、苦労の山積する中にも家族の愛情に希望を見出して布教伝道に立ち上がった、ある壮年会員との出会いを述懐しました。自己を内省する中で、家族やサンガへの感謝の気持があふれたと発表。「脇祖さまをお手本に、どんな所へもすぐに飛んで行き、よりよき縁にならせて頂き、"すべてを自分自身"と受け止められる自分づくりをしていきたい」と誓いました。
法話に立った庭野会長は、長沼脇祖がかつて示した『立正佼成会をもととして法華経が世界万国に弘まる』との神示について言及。本会が世界の衆生救済を目的とすることと併せ、法華経が真実の道理を教えるものであると説いた上で、神示は、「世界に向けて真実の道理を布教伝道していく使命があることを示している」と述べました。
さらに、「自分の救われはさておき、まず人さまを救う。この心が佼成会の一人ひとりにしっかりと植え付けられている時にこそ、法華経が世界に広まる原動力になる」と話し、仏教精神を会員それぞれが体得する大切さを強調。「多くの方々が幸福になるようにという教団の使命が私たち一人ひとりの志気にある。それを心に銘記して精進したい」と説きました。
さらに、仏さまの御いのちを頂く同士として尊重、珍重し合う大切さを力説。「自らのいのちを尊重し、大切にし合う関係を結ぶことが本当の意味の平和をもたらす。お互いにそういう心をもって精進することが私たちの日常の実践」として、修行のあり方を説きました。
式典後、庭野会長、佳重夫人光祥次代会長、統弘氏が「お山(長沼脇祖旧私邸)」を参拝。山野井克典理事長、渡邊恭位布教本部長らが同行しました。

(2007.09.14記載)