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2007年11月17日 教団新理事長に渡邊恭位布教本部長

12月1日付の教団新役員人事に伴い、山野井克典理事長が退任し、渡邊恭位理事(布教本部長)が新理事長に就任することとなりました。「教団幹部指導会」(11月17日)の席上、庭野日鑛会長から発表されました。山野井理事長は顧問に就任します。また、渡邊新理事長は布教本部長職を兼務します。なお、山野井理事長は12月15日、大聖堂の「布薩の日」式典で、会員に向けてあいさつすることになっており、この模様は全国各教会に衛星中継されます。

新しく理事長に就く渡邊氏は昭和44年、学林本科6期生として入職しました。青年本部を経て54年、茨城教会長に就任。63年から教庁で教育部研修課長、同教育課長を務めたのち、平成5年に大阪教会長に就きました。11年からは関西四国教区長を兼務。14年から3年間、多摩教区長(豊田教会長兼務)を務め、17年に教団理事長に託された布教に関する権限を代行する布教本部長に就任しました。また、14年から3期6年にわたり教団の理事(責任役員)を務めてきました。
一方、理事長を退任する山野井氏は、昭和39年に入職。総務部人事課、会長室企画部企画課、監事室、総務部総務課を経て、52年に庭野平和財団事務局長に就任しました。平成2年、人事部長兼学林学監となり、3年から理事を務めました。6年に財務部長となり、14年1月、酒井教雄前理事長の後任として第4代理事長に就任。以来、3期6年にわたり、教団の実務運営の責任者として重責を担ってきました。教団の諸行事、会議等に出席し役を務めるとともに、来訪者に対応しました。
在任期間中、教団は「開祖生誕100年」という大きな節目を迎えました。「開祖さまの顕彰」と「信仰新生」を眼目に、さまざまな記念事業が行われ、山野井理事長は教団の実務責任者として計画の策定、遂行に尽力し、大きな成果に導きました。また、「米国同時多発テロ」後の混迷した国際社会に対して、「仏教の智慧」の大切さを提示。イラク戦争開戦が憂慮された平成15年2月には、小泉純一郎首相(当時)にあてアピール文を送達しました。また、ヨルダンで開催された「国際諸宗教サミット」で、本会の祈りと行動をイラクの宗教者に伝えました。その後も、「佼成新聞」紙上で会員に向けてメッセージを発表しました。
国内外の宗教協力の場でも、さまざまな要職に就き、庭野日敬開祖が開き、庭野日鑛会長が継承する宗教協力による世界平和への歩みに、実務の立場から尽力。WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会評議員・財務委員長、新宗連(新日本宗教団体連合会)理事・財務委員長、IARF(国際自由宗教連盟)執行理事、世界連邦日本宗教委員会副委員長などを歴任しました。このほか、国際会議やシンポジウムでも、議長、パネリストなどを務めました。

(2007.11.30記載)