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2008年02月08日 第7回ACRPマニラ大会の記者会見が開かれる

今年10月にフィリピン・マニラで開催される第7回ACRP(アジア宗教者平和会議)マニラ大会の記者会見が2月8日、同市内のホテルで行われ、席上、大会の概要が発表されました。メーンテーマは『アジアにおける平和の創造』。大会には約350人の宗教者が参加し、平和に向けた宗教者の取り組みを討議します。

ACRPはアジアの宗教者が平和のために連帯し、共に諸問題の解決に取り組む組織です。現在、16カ国に国内委員会があり、5年から6年に1度、大会を開催しています。庭野日鑛会長も共同会長を務めています。
8日の記者会見には、ミル・ナワズ・カーン・マルワットACRP実務議長、キム・スンゴン同事務総長、ルーデス・マスツーラ同フィリピン委員会会長、リリアン・シソン同事務局長、デオグラシス・イニェグエス・フィリピンカトリック司教協議会教会一致委員会委員など約20人が出席しました。冒頭、マルワット実務議長が大会の開催趣旨を説明。ACRPがこれまで進めてきた人道支援や紛争和解などの取り組みを踏まえ、今大会でもアジアが抱える貧困、紛争対立、差別、抑圧といった構造的暴力の解決に向け、愛、慈悲、非暴力など宗教の伝統的価値を実践に結びつけるための議論を重ねる方向性を示しました。続いて、キム事務総長が大会日程やメーンテーマ、各研究部会のテーマなど大会の概要を発表しました。その上で、「平和の創造に向け、人々の実際の生き方に大事なメッセージを与えられる大会を目指したい」と述べました。
ACRPの歴史上初めてカトリック教国での開催となる今大会には、ACRPの組織のさらなる発展、同国ミンダナオ島で続く政府と反政府勢力による紛争への働きかけなど、さまざまな面で期待が寄せられています。大会では、明石康・元国連事務次長の基調講演、インドネシアや朝鮮半島、ミンダナオ島、イラク、スリランカなどでの宗教者による紛争和解の取り組みの報告も予定されています。日本からは正式代表、オブザーバー合わせて約100人が参加する予定です。

大会概要は次の通りです。

【日程】
10月17~21日

【開催地】
フィリピン・マニラ市

【会場】
バチカン教皇庁立サント・トマス大学(開会式会場)、マニラホテル(本会議場)

【メーンテーマ】
アジアにおける平和の創造

【参加者】
約350人

【サブテーマ】
<1>共有される安全保障・紛争解決による平和の創造
<2>人間の権利及び平和教育による平和の創造
<3>共有される価値及び共同体の強化を通しての平和の創造
<4>持続可能な開発及び社会正義を通した平和の創造
<5>歴史の癒し及び未来建設を通した平和の創造

【青年事前会議】
10月13~15日

【女性事前会議】
10月15~16日

(2008.2.22記載)