「創立70周年記念式典」が3月5日、大聖堂、全国各教会で行われました。大聖堂での式典には、約3500人が参集。式典の模様は衛星放送を通じて全国各教会に放映されたほか、欧米、アジアなどの海外教会・拠点にインターネットで配信されました。今年は特に「全会員へのご本尊およびご法号勧請」がこの日を期して実施されることから、式典の席上、7教区の教区長と国際伝道本部長に庭野日鑛会長からご本尊・ご法号が授与されました。庭野会長は法話の中で、今年が「一人ひとりの心田を耕す佼成会」という基本構想を推進する上での折り返し点に当たることを強調。「心田を耕す」の意味にあらためて言及しました。
エルガー作曲『威風堂々第一番』の調べが、佼成ウインドオーケストラにより奏でられ、大聖堂改修落慶後初のお披露目となったパイプオルガンのメロディーが重なりました。力強い演奏に合わせて佼成合唱団の歌声が響く中、会員の盛大な拍手に包まれて記念式典はスタートしました。青年女子部員16人による奉献の儀に続き、庭野光祥次代会長を導師に読経供養(方便品、如来寿量品)、啓白文奏上が行われました。庭野会長は啓白文の中で本会創立の意義や使命に触れ、『佛教という宗教の本質は、成佛の追及であると言えるのであり、その成佛は全人類の救済をまって完成するのでありますから、布教のない宗教は成り立たないのであります』と示しました。
また、「全会員へのご本尊およびご法号勧請」について『私たち会員一人ひとりが本佛釈尊に帰依し、開祖さまのみ教えに基づき、今日の、時代に即した新たな出発の素地が調えられることになりました』と触れた上で、『会員一人ひとりが、御本尊勧請の歓び、有難さをかみしめ、大いなる志気をもって布教伝道に歩みだすところに新生「立正佼成会」があると申せましょう』とその意味合いを明示しました。
読経供養後、「CI(コーポレート・アイデンティティー)計画」の一環として、この日から運用がスタートしたシンボルマークのコマーシャルを放映。このあと功労者表彰が行われ、「教会役員功労者」(127人)と「会員特別功労者」(189人)のそれぞれの代表に、庭野会長から感謝状と記念品が贈呈されました。続いて会員代表が体験を発表しました。
教団を代表してあいさつに立った渡邊恭位理事長は冒頭、庭野日敬開祖の入寂から今日までの庭野会長の指導を振り返りました。その上で、「平成二十年次の方針」や教団が取り組む「7つの柱」を確認。特に「全会員へのご本尊およびご法号勧請」に触れ「開祖さまが久しく願っておられたことを会長先生の果たすべき役割として、今まさに実現される尊いご縁を頂きました。仏教徒としての因縁、佼成会会員としての因縁をしっかり自覚し、今後の精進を決意いたします」と述べました。
このあと「御本尊・御法号勧請」が行われ、教区長7人と国際伝道本部長に庭野会長からご本尊・ご法号が授与されました。庭野会長は法話の中で、「心田を耕す」ことの意味、「物心一如」の仏教精神、「全会員へのご本尊およびご法号勧請」、布教伝道の大切さなどに言及。70周年を新たなスタートとして一層の精進を促しました。
最後に、佼成育子園の園児2人が庭野会長に花束を贈呈しました。
(2008.03.14記載)
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