「中東和解プロジェクト」(主催・ICCI=イスラエル諸宗教対話評議会)に参加するユダヤとパレスチナの青年一行15人が4月8日から17日まで来日し、本会青年本部の支援、協力のもと、「日本プログラム」を実施しました。
『記憶と和解の間で――紛争解決に向けた個人のアイデンティティー、集団の記憶、語り継がれるもの』をテーマに掲げる同プロジェクトでは昨年4月から、同一の参加者に対して6回にわたって集合教育が行われてきました。日本プログラムはその最終回にあたります。本部で本会や仏教について学ぶほか、広島を訪問し、原爆投下の悲劇を受けながらも、報復ではなく、平和を願うに至った歴史を学びます。
昨年8月にエルサレムで行われた2回目のプログラムには、本会から学林本科生と一乗グローバルネットワーク推進メンバーら17人が参加し、相互理解に尽力。今回のプログラムにも当時の参加者を中心とする学林本科生15人が参加しました。
一行は9日、本会について説明を受けたあと、渡邊恭位理事長と懇談しました。
この中で、渡邊理事長は、庭野日敬開祖が宗教協力による平和の実現に力を注いだことを紹介。さらに、ユダヤ人とパレスチナ人の共存に取り組む庭野平和賞受賞者(1個人、2団体)について触れ、「ICCIの青年の皆さんが和解のために日本にまで学びに来られたことは大変意義があることです。先達が示してくださった道はきっと開けると思います」と青年たちを激励しました。
また、仏教の基本的な考え方を説明。「この世のすべては因縁によって起こります。この世のものは、すべて真理によって現れた尊いものです。そこから、手を合わせる、頭を垂れるという行動が出てきます」と述べました。
11日には、国会議事堂とイスラエル大使館を訪ね、中東問題に詳しい国会議員や駐日大使と意見を交換。12日には、事務庁舎で篠崎友伸学林学長による、仏教の考えや法華経についての研修を受けました。13日からは広島を訪問しました。
(2008.04.18記載)
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