全国の青年部員たちは、地域が抱える諸課題の解決と世界の平和実現を目指し、菩薩行を実行した(写真は、広島教会が行った原爆ドーム前での「平和アピール運動」)
全国の青少年部員が地域社会や世界の平和のために菩薩行を実践する「青年の日2008」が5月18日、全国で行われました。メーンテーマ『大志~社会変革の風をおこそう』のもと、青少年部員約1万9000人が参加。会員や市民ら約3万5000人の協力を得ながら、地域の環境美化活動や「一食(いちじき)ユニセフ募金」「アフリカへ毛布をおくる運動」などさまざまな取り組みを展開しました。正午には、参加者全員がそれぞれの場で一斉に「平和の祈り」を捧(ささ)げました。
■市民らと共に「青年の日2008」では、取り組みに際して「ビジョンを持って、地域社会へメッセージを届けよう~日本常寂光土をめざして」「協力・連帯の輪を地域から世界へ~世界通一仏土(つういちぶつど)をめざして」と二つの柱が掲げられました。
世界的に環境保全の機運が高まる中、多くの教会がエコロジーの視点から活動に取り組みました。地元の美しい自然環境を守ろうと海岸周辺などの美化に努めたのは掛川教会です。地域住民との協議により、アオウミガメの産卵地で知られる遠州灘・国安海岸で194人が清掃を実施。市民16人も行動を共にしました。帯広、柏崎、宇都宮、府中、茂原、館山、高岡、小松、鳥取、浜田、徳山などの各教会でも同様の願いから地元の海岸や河川の美化活動を行いました。滋賀教会は一般、壮年会員や市民ら265人と共に、教会道場でチャリティーバザーを開催。収益金を琵琶湖の保護を目的としてこのほど発足した「びわ湖トラスト」に寄付しました。
一層の地域貢献を目的に、活動エリアを拡大して清掃を行ったのは鹿児島教会です。これまで鹿児島市内を中心に行ってきた「青年の日」の取り組みを今年は鹿屋、霧島、指宿の3市でも実施。112人が参加しました。「平和のために尽くせる私たちでありたい。そして、私たちの活動を通じて平和の心を発信したい、広げていきたいと願いを込めました」と、参加した青年の一人は語りました。
『Save The Earth@ホーム 立川』をテーマに、教会道場で体験型環境学習などに取り組んだのは立川教会。青年部員40人をはじめ一般、壮年会員や市民ら60人が参加しました。青年の一人は、「地球を守るというメッセージを立川から発信したい。ごみを出さないこと、物を大切にすることは、人を大切にすることにつながっていると思います」と述べ、自らの心や生活を見つめ直すことを誓願しました。水戸、秩父、浜松、熊本などの各教会でも同様の取り組みが行われました。
このほか、地域に密着した活動として、豊島、鹿沼の両教会が老人福祉施設を、塩山、佐賀の両教会は高齢者宅を訪問し、奉仕活動や交流を行いました。また、八戸、秋田、富山、西条の各教会は献血のPRなどに取り組みました。
■被災地を思い
ミャンマーのサイクロン、中国・四川大地震など相次いで発生した自然災害を受け、多くの教会が長年取り組んでいる「一食ユニセフ募金」「アフリカへ毛布をおくる運動」の意義を確認。参加者たちは、市民と共に平和に向けた行動を進めることを願い、活動に力を入れました。
街頭で「一食ユニセフ募金」への協力を呼びかけた参加者の一人は、「ミャンマーや中国で被害に遭った方々への思いを込めて、活動させて頂きました。未会員の方の参加もあり、子どもたちはじめもっと多くの人に、こうしたご縁を提供できる自分になりたいと感じました」と語りました。「アフリカへ毛布をおくる運動」の広報や収集活動、また輸送費支援を目的としたバザーも全国で展開され、大勢の市民から協力を得られました。
広島教会は青年部員200人が参加し、平和記念公園で「平和アピール運動」に取り組みました。市民に平和メッセージの記入などを依頼、303人の協力を得ました。「被爆体験を持つ初老の女性が私たちの取り組みをとても喜んでくださり、平和を願う者同士の連帯を強める大切さを感じました。すべてのいのちが尊いということを、世界へ発信できる自分になりたい」と実行委員長を務めた青年は語りました。
(2008.05.23記載)
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