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2008年06月04日 「第2回開祖記念館 開館記念公開講座」を開催

 開祖記念館の開館を記念した第2回「公開講座」が4日、セレニティホールで開催され、177人が参加しました。同記念館は平成18年6月4日、庭野日敬開祖の生誕100年を記念し「開祖と出会い、開祖に学び、開祖を伝える」ことを目的にオープンしました。当日の記念講座では、内田昌孝・元本会理事長と中央学術研究所講師であり、明るい社会づくり運動に尽力した坂本堯・聖マリアンナ医科大学名誉教授がそれぞれ講演を行いました。

『開祖さまに学んで』と題して講演に立った内田元理事長は、庭野開祖のもとで布教や教団業務に携わった中から心に残るエピソードを紹介しました。また、教団の草創期、家族と別れて暮らし、法華経の研鑽(けんさん)に励んだ庭野開祖の修行とその胸中を推しはかり、昭和46年の庭野開祖の書き初め「信為萬事本」(信は万事のもとなり)に言及。「法華経を己のものにして信じて行ずれば自分を確立する法門になる」との師の信念を明らかにし、今後の精進を誓いました。
続いて『庭野開祖の平和主義』をテーマに講演に立った坂本氏は、戦後間もなく、軍医として従軍していた朝鮮半島で旧ソ連軍に身柄を拘束された体験を発表しました。その後、キリスト教徒としての自らの信仰に加え、平和活動に取り組む中、庭野開祖との出会いを契機に、自身の心中を深く見つめ直したことを力説。特に、同57年の対談で、ソ連から帰国直後の庭野開祖が「ソ連人も話してみると善意を持った人間ですよ」と話したことに触れ、「私の心の底を見通し、『ソ連軍を許すことができますか』『その覚悟はありますか』と問われたのだと思います」と述べ、そこから会得した平和観を語りました。

(2008.06.13記載)