カトリックの在家運動体で「第16回庭野平和賞」の受賞団体である聖エジディオ共同体(本部=イタリア、アンドレア・リカルディ会長)の創立40周年記念式典が6月18日、東京・千代田区のイタリア文化会館で開催され、同共同体メンバー、宗教関係者らが参加、立正佼成会から渡邊恭位理事長が出席し、庭野日鑛会長の祝辞を代読しました。
同共同体はカトリックの在家運動体として1968年にイタリア・ローマで創立され、祈りの精神を基盤に国内外の社会的弱者への奉仕活動を展開しています。国際紛争の調停にも積極的にかかわり、87年以降は、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世の呼びかけで開催されたアッシジ「平和祈願の日」の精神を引き継ぎ、諸宗教の対話を促進するため、「世界宗教者平和のための祈りの集い」を開催しています。最近では、アフリカでのエイズ(HIV)克服の取り組み、死刑廃止運動などにも力を注いでいます。当日は、アルベルト・クァトルッチ事務総長、アゴスティーノ・ジョバニョーリ・アジア局長らが出席しました。
席上、ローマ教皇庁のアルベルト・ボッターリ・デ・カステッロ駐日大使、白柳誠一・カトリック枢機卿、半田孝淳天台座主(代読=谷晃昭天台宗総務部長)が祝辞を述べ、本会から渡邊理事長が登壇し、庭野会長のメッセージを代読しました。
この中で、庭野会長は、同共同体が、社会的弱者に寄り添い、福音書に示される愛を基盤に平和活動を進めていることに言及し、国際紛争の調停、諸宗教対話、「祈りの集い」の開催などさまざまな取り組みに敬意を表しました。また、99年に「第16回庭野平和賞」を贈ったことを紹介し、「今後とも、諸宗教間の対話と協力を通し、神仏の願う平和への道のりを築くため、これまで以上のご貢献を果たされることを期待しております」と結びました。
(2008.07.04記載)
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