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2008年06月22日 新宗連青年会が「沖縄慰霊平和使節団」

新宗連青年会(新日本宗教青年会連盟)による「沖縄慰霊平和使節団」(団長・保積志弘委員長=大和教団嗣親、6教団から12人が参加)が6月22日から25日まで沖縄を訪れました。本会からは、新井利昌青年本部次長ら4人が参加しました。

第二次世界大戦末期、沖縄では国内唯一の地上戦が行われ、数多くの人が犠牲となりました。同使節団は、沖縄戦で旧日本軍の組織的戦闘が終結したとされる23日の「慰霊の日」に、同県民とともに、慰霊の誠を捧(ささ)げ、世界平和、絶対非戦の誓いを新たにすることを目的に初めて実施されました。
一行は23日午前、糸満市摩文仁の平和祈念公園を訪れ、「平和祈念資料館」「平和の 礎(いしじ)」を見学後、「平成20年沖縄全戦没者追悼式」(主催・沖縄県)に参列しました。このあと、立正佼成会沖縄教会の会員と合流し、金光教那覇教会主催の「南冥之塔慰霊祭」に出席。慰霊の誠を捧げるとともに、戦没者の遺骨がすべて収集されず、不発弾の処理が続くなど、地上戦の傷跡が今も残る現状を学びました。
24日には、「平和祈念堂」「国立沖縄戦没者墓苑」で慰霊祭を挙行。続いて「黎明の塔」「健児の塔」「魂魄の塔」「ひめゆりの塔」「白梅(しらうめ)の塔」を参拝しました。この日は前日に引き続き、沖縄戦を語り継ぐYさん=沖縄教会=が同行。慰霊塔にまつわる戦禍を解説しました。中でも、「白梅の塔」には、同県立第二高等女学校看護隊の一員だったYさんの姉の名が刻まれており、Yさんは姉から聞いた当時の様子を語りました。その後、一行は多くの住民が避難した、塔の奥にあるガマ(自然洞窟)に入り、米軍の火炎放射による岩肌の焦げ跡など、戦火の激しさを目のあたりにしました。
夜には、「沖縄宗教者の会」(本会沖縄教会も加盟)のメンバーらと懇談。保積団長は戦争の風化が懸念される中、「この地で沖縄戦の犠牲者に慰霊の誠を捧げることをきっかけに、戦争の記憶を次世代に継承していきたい」と、青年宗教者による一層の取り組みを強調し、平和の誓いを新たにしました。

(2008.07.04記載)