2008年06月28日
中央学術研究所が「第17回講師研究会」
『宗教と終末医療--生かされて、生きるいのち』をテーマに中央学術研究所の「第17回講師研究会」が6月28日午後、普門館国際会議室で開催されました。同研究所の講師、客員研究員に加え、渡邊恭位理事長をはじめ教団役職者ら73人が参加しました。
当日は、篠崎友伸所長のあいさつに続き、『立正佼成会附属佼成病院緩和ケア・ビハーラ病棟の5年間』と題して同病院の林茂一郎院長が基調講演を行いました。ビハーラ病棟の設立以来、担当医として患者やその家族と触れ合った経験をもとに、現場の状況を説明。痛みを取り除き、より人間らしい生活をおくるための医療用モルヒネの使用などについても触れ、「病気を診ずして、病人を診よ」の言葉を胸に患者中心の医療を目指してきた取り組みを語りました。
次いで、『スピリチュアルケアの現場から』をテーマに井上ウィマラ高野山大学スピリチュアルケア学科准教授が、『看取り・看取られの在りようを左右する生死観』と題して藤腹明子ビハーラ学会会長が、『宗教と緩和医療』について坂東二〇番西名寺住職で普門院診療所内科の田中雅博医師がそれぞれ発表しました。
このあと、林、井上、藤腹、田中の4氏をパネリストにディスカッションを実施。眞田芳憲中央大学名誉教授がコーディネーターを務めました。
(2008.07.04記載)
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