『真の教育者を目指して~絶対、あきらめない~』をテーマに「夏季教育者セミナー」(主催・教育者教育研究所=北村泰章所長)が8月2、3の両日、法輪閣第5会議室と第一団参会館で行われました。現職の教師や教職を目指す学生ら約170人が参加しました。
2日、沼田雄司教務部長による開講のあいさつに続いて、代表者2人による体験説法が行われました。このあと、山野井克典顧問が『師から学んだこと』をテーマに講演しました。
山野井顧問は、青年期に山崎隆世・初代目黒教会長のもとで教えを学んだことを紹介し、数々のエピソードを挙げて出会いの大切さを語りました。また、教育を取り巻く現状にも触れ、"モンスターペアレント"に代表される保護者の学校への過剰な要求、家庭崩壊による子供たちへの影響などの、保護者や家庭環境を要因とする問題を指摘。宗教的な人間教育の必要性を強調しました。「教育者の努力に加え、私たち宗教者も、家庭を斉(ととの)える努力を続けることで、共に教育界の未来を明るいものにしたい」と述べました。講演終了後、小・中・高等学校などに分かれ、校種別の法座が行われました。
翌3日には、『人を愛し育てることは私の使命です』と題し、タラサ志摩スパ&リゾート株式会社取締役社長の今野華都子氏が講演に立ちました。
今野氏は、45歳でエステティックサロンを開業した後、現在のリゾートホテル経営を任されるまでの経歴を、従業員たちとの触れ合いを交えながら紹介。従業員教育を重視し、多くの実績を挙げた経験から「私たちは失敗を繰り返し、いろいろな人に見守られながら成長します。今、目の前の人に、そのご恩返しをしていくことが、互いのいのちを生かし合うことだと思います」と教育観や理念を語りました。
参加者の一人は「今野氏の講演を聞き、社員一人ひとりに寄り添う姿に感銘を受けました。一人ひとりの声を聴ける教師でありたいと思います」と話しました。
なお、同セミナーに先立つ1、2の両日には、同研究所主催の「教職志望者サマーセミナー」が第一団参会館で行われ、教師志望の学生ら17人が参加しました。代表者の体験説法や現職の教師、保育士による研修のほか、教員採用試験に向けた志望別の講義が行われました。
(2008.08.08記載)
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