中学生ら25人は知覧特攻平和会館を見学後、特攻平和観音堂で慰霊供養を行った
(4日、平教会)
盛夏を迎え、少年部・学生部の活動が全国で活発に行われています。創立70周年を記念して実施されている「青少年 本部参拝」への参加、その事前事後の取り組みをはじめ、「ゆめポッケ・キッズキャンペーン」や平和学習、キャンプなどさまざまな活動を展開しています。
少年部員44人が参加し、教会道場で「ゆめポッケ・ドリームカプセルセレモニー」を実施した(3日、調布教会)
世界の友へ
今年で10年目を迎えた「ゆめポッケ・キッズキャンペーン」。小・中学生の身近な平和活動として今夏も多くの教会が取り組んでいます。名古屋西教会は8月3日、教会道場で行われた「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典の中で「ゆめポッケ発送式」を実施し、少年部員ら58人が参加しました。式典では、「ゆめポッケ親子ボランティア隊」の活動VTRを観賞したあと、少年部員2人が同キャンペーンに参加した感想を発表しました。
調布教会も同日、教会道場で「ゆめポッケ・ドリームカプセルセレモニー」を実施しました。44人の少年部員が参加し、それぞれ製作した「ゆめポッケ」をご宝前に奉納、読経供養を行いました。併せて新入部員5人が自らの"ゆめ"や"願い"を記したドリームカプセルをご宝前に奉納しました。大船教会でも2日、教会道場で「ゆめポッケセレモニー」が行われ、少年部員ら54人が参加しました。同キャンペーンの終了は31日。今月下旬までには盛岡、千葉、小田原、津など多くの教会でポッケの袋詰めや梱包(こんぽう)作業、発送式が予定されています。
慰霊の旅
平和やいのちの尊さを学ぶ目的で、今年も多くの教会が平和学習に取り組んでいます。高校生ら24人が参加し、7月26日から28日まで沖縄を訪れたのは越谷教会。ひめゆりの塔や健児の塔などを巡ったほか、沖縄戦中、100人もの人が身を隠したという読谷(よみたん)村の自然洞窟「シムクガマ」を訪れました。光が一切届かない暗闇を体験し、戦禍の恐怖に身を潜めた人々に思いを馳(は)せました。
平教会の中学生ら25人は、8月2日から4日までの3日間、鹿児島県知覧市で「知覧平和体験学習会」を行いました。参加者は知覧特攻平和会館などを見学したほか、特攻平和観音堂で慰霊供養を行いました。
7月19日から21日までの3日間、小学校高学年の少年部員とその親が参加し「広島 親子平和学習会」を実施したのは甲府教会。親子10組を含む27人が参加し、特定非営利活動法人「ヒロシマ宗教協力平和センター(HRCP)」のピースボランティアの案内のもと、原爆ドームや平和記念公園内の慰霊碑を巡ったほか、原爆体験者の講演に耳を傾けました。
このほか鰍沢、相模原、鳥取、諫早など多くの教会が沖縄や広島で平和学習を行っています。
多彩な活動
キャンプやカヌー体験を行った少年部員らは、瀬戸内海の大自然を満喫した(1日、松山教会)
このほか全国各教会で趣向を凝らした活動が展開されています。函館、室蘭の両教会は合同で7月20、21の両日、北海道立森少年自然の家(ネイパル森)で「チャレンジキッズinネイパル」と題したキャンプを実施、少年部員ら43人が参加しました。参加者はキャンプファイアーやカブトムシ捕り、絞り染めハンカチ作りなどを通して自然と親しんだほか、集団生活の中で規律や仲間の大切さを学びました。また、松山教会は1日から3日まで、瀬戸内海の中島でキャンプを行い、小・中学生ら23人がカヌー体験などにチャレンジしました。
一方、教会道場で少年部員を対象に「サマースクール」を開催しているのは高岡教会です。8月末までの間、少年部員は1日と15日を除き朝9時の読経供養でお役を務めるほか、青年婦人部とともに当番修行に励みます。また、学生部員や少年部担当者が見守る中、正午までは各自の宿題に取り組んでいます。
教区、ブロック、県単位などで鼓笛フェスティバルをはじめ少年部員を対象としたイベントも行われています。
(2008.08.08記載)
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