「比叡山宗教サミット21周年 世界平和祈りの集い」(天台宗国際平和宗教協力協会など主催)が8月4日午後、滋賀県大津市の天台宗総本山・比叡山延暦寺で開催され、国内外から約1000人の諸宗教者が参加しました。立正佼成会から庭野日鑛会長をはじめ、川端健之外務部長、中村憲一郎京都教会長が出席しました。
「一隅を照らす会館」前広場を会場にして開かれた集いでは、「般若心経」の読誦(どくじゆ)に次ぎ、半田孝淳・天台座主が「平和祈願文」を奏上しました。
このあと、半田座主はじめ仏教、キリスト教、神道、教派神道、新宗教などの代表10人が登壇。庭野会長は、新宗連(新日本宗教団体連合会)を代表して壇上に上がり、平和の鐘に合わせて共に平和への祈りを捧(ささ)げました。
また「比叡山メッセージ」が朗読され、「宗教者は、常に弱者の側に立つことを心がけねばならない」など、平和に向けた宗教者の使命を訴えかけました。
集いの終了後には、大津市内のホテルでレセプションが開かれ、庭野会長が祝辞。7月上旬、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会の主催により、北海道・札幌で開催された「平和のために提言する世界宗教者会議」で名誉顧問を務めた半田座主に謝意を表しました。
その上で、昨年の20周年を記念した集いで発表された「比叡山メッセージ」に触れ、『宗教者自身が、閉鎖的であり、宗教が異なることによって対立し、あるいはお互いに敬意をもてないのであれば、それは自らの信仰に忠実でないばかりか、人々を誤って導くことに気がついたからである』との一節を引用。この内省をもととして、同サミットが始まったことについて、「比叡山が『日本仏教の母山』と呼ばれるゆえんを、改めて思い知らされるものであります。比叡山宗教サミットに込められた精神を深く心に刻み、皆さまと手を携え、精進させて頂く所存」と述べました。
(2008.08.22記載)
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