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2008年08月06日 広島、長崎、沖縄で宗教協力による戦争犠牲者への慰霊式典


8日、原爆落下中心地公園で行われた長崎県宗教者懇話会主催の「第36回原爆殉難者慰霊祭」。宗教者らは、核兵器のない世界の実現を願った

終戦から63年目の夏を迎えた8月、戦争の被害の大きかった広島や長崎、沖縄で宗教協力による戦争犠牲者への慰霊式典が行われました。会員がそれぞれ参列し、哀悼の誠を捧(ささ)げ、世界平和の実現に向け、誓いを新たにしました。


沖縄宗教者の会主催の「祈りと平和の集い」。沖縄平和祈念像を前に、諸宗教者が平和を誓い合った

▼広島
広島教会は6日、教会道場で「広島原爆殉難犠牲者慰霊式」を実施し、374人が参加しました。奉献の儀では、少年部、学生部員28人によって千羽鶴、灯明、生花が捧げられました。読経供養に次いで、特定非営利活動法人「ヒロシマ宗教協力平和センター(HRCP)」のピースボランティアに取り組む青年部員2人が体験発表。同公園内の原爆ドームや同資料館などで行っているボランティアのガイド活動を通して得た気づきや学びを語りました。
また同日早朝には、広島戦災供養会主催による「広島平和慰霊式典」が広島市平和記念公園内の原爆供養塔前で行われ、世界連邦日本宗教者委員会平和巡礼団の一員として、本会から古谷佳子中国ブロック長が出席しました。
参加者は、世界平和の実現を祈願するとともに、原爆で命を落とした犠牲者に哀悼の誠を捧げました。

▼長崎
「長崎原爆の日」前日の8日、長崎、諫早、佐世保の3教会が加盟する長崎県宗教者懇話会主催の「第36回原爆殉難者慰霊祭」が、長崎市の原爆落下中心地公園で開催され、約800人が参集しました。本部から庭野欽司郎顧問が出席しました。
式典では、新宗連(新日本宗教団体連合会)長崎県協議会の青年会のメンバー112人が「平和の灯」を捧げたあと、同懇話会を代表し、楠達也・浄土真宗本願寺派光源寺住職が「慰霊のことば」を述べました。
翌9日には、長崎教会道場で「原爆犠牲者・戦争犠牲者慰霊平和祈願」式典が行われ、庭野欽司郎顧問が講話に立ちました。
また、庭野顧問は、長崎市の平和公園平和祈念像前で行われた長崎市主催の「被爆63周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に本会代表として参列しました。

▼沖縄
『沖縄から世界へひろげよう 平和の祈り』をスローガンに沖縄宗教者の会(沖縄教会加盟)主催による「第18回祈りと平和の集い」が15日、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂で開催されました。県内の諸宗教者をはじめ、同教会会員を含めた309人が参加。本部から赤川惠一外務部次長が出席しました。
「平和の祈り」では同教会青年男子・学生部員14人が切り火を行ったあと、長渡一憲教会長を導師に三帰依文と回向文を奏上。続いて、学生部の2人が「争いの心を捨て、戦争は二度と繰り返しません。宗派を超え、手をとり合い、世界平和のために行動します」と「誓いの言葉」を発表しました。最後に、黙とうと献花が行われ、沖縄戦をはじめとした全戦争犠牲者に慰霊の誠を捧げるとともに、世界平和の実現を祈念しました。

(2008.08.22記載)