平成20年次「壮年幹部会」が11月8、9の両日、法輪閣、第二団参会館で行われ、全国の壮年部長ら約470人が参加しました。今年次は特に、次世代を担う、信仰を基盤とした人材育成がねらいとして掲げられ、法座では各教会での若手壮年の育成、青少年育成の支援などの活動状況を報告し合い、活発に意見が交換されました。また、参加者は庭野日鑛会長の法話をはじめ、講話、講演、体験説法に耳を傾け、壮年菩薩としての使命、役割を確認しました。
幹部会は法輪閣で開会。泉雅巳教務部次長はあいさつの中で「人材を育てるのは大切なことですが、簡単にはいきません。しかし、手をかけなければ、次代を担う人は育ちません」と述べ、壮年部の次代を担う若手の育成、地域の活性化に向けた青少年育成の重要性を指摘しました。
次いで、沼田雄司教務部長が壮年活動基本方針『壮年活動の目指すもの』に基づきながら、人材育成について講話を述べました。沼田部長は、庭野日敬開祖、庭野会長の法話を引用しながら、地域のリーダーとして地域社会づくりに貢献すること、サンガの大黒柱として優しさと包容力を持って若い世代の育成に携わること、職場や日常の人間関係の中で慈悲心や思いやりを忘れず「うしろ姿で導く」ことなど壮年菩薩としての心構えを強調。その上で、「『うしろ姿で導く』とは『三つの基本信行』を必ず実践していくことです」と明確に指針を示しました。引き続き法座では、講話のかみしめと各教会の活動報告、意見交換が行われました。
このあと、前杉並区立和田中学校校長の藤原和博氏が講演。子供たちの学習の動機づけが希薄になっている現状に触れ、そのコミュニケーション能力の低下の原因として「超便利社会」「テレビ、携帯電話の影響」「学校教育の正解主義」を挙げました。また、和田中学校での「よのなか科」の授業、地域住民ら学校支援ボランティアによる「地域本部」などを紹介しながら、つなぐ力、つなげる力の大切さを強調。「親子や先生と生徒というタテの関係、友人などヨコの関係だけでなく、地域のお兄さん、お姉さん、おじさん、おばさんが"ナナメ"の関係から子供たちを支えていくことが不可欠」と訴えました。
翌9日は、読経供養、参加者代表2人の体験説法と続き、庭野会長が法話を述べました。
庭野会長は、仏教ではすべてを縁に従って行うことの大切さが説かれているとし、家庭、職場、隣人など身近な縁の中で手を差し伸べ、その上で世界、人類といった大きな視点でものごとを見ていくことが肝要だと述べました。また、釈尊が説いた世の中を明るくする智慧(ちえ)に基づいて壮年一人ひとりが心を転換し、自らが"太陽"となって家庭を明るくし、地域社会に貢献していくことが大事、と期待を寄せました。
引き続き第二団参会館で法座を行い、最後に泉次長が2日間の行程を振り返り、結びの言葉を述べました。
(2008.11.14記載)
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