立正佼成会創立70周年を記念した大聖堂パイプオルガン披露演奏会「パイプオルガンによる祈りの夕べ」が12月5日、大聖堂で行われ、会員ら約500人が参加しました。イタリア・ミラノのサン・シンプリチアーノ教会でオルガニストを務めるロレンツォ・ギエルミ氏が演奏しました。
大聖堂のパイプオルガンは「音楽も荘厳の一つであり、音楽によって仏さまのお徳を讃(たた)えるとともに、宗教的情操心を高め、信仰心を深めたい」という庭野日敬開祖の願いから、ドイツのオルガンメーカー「ヴァルカー社」に依頼して製作されたものです。大聖堂建立の翌年の1965年5月に設置されて以来、約40年にわたり本部の儀式や行事で演奏されてきました。2006年には、「開祖生誕100年記念事業」の一環として、神奈川県横須賀市の須藤(すとう)オルガン工房に同パイプオルガンの改修を依頼。パイプ総数1925本のうち、改修前のパイプ1110本を再利用し、本年7月に完成しました。
演奏会の冒頭、渡邊恭位理事長があいさつに立ち、当日臨席した須藤宏・同工房主宰に謝辞を述べたほか、「新装されたパイプオルガンのお披露目によって、『開祖生誕100年記念事業』が完結したともいえるのではないでしょうか」と、庭野開祖がパイプオルガンに込めた願いを述懐。続いて「祈り」が行われ、中村朋子氏の独唱、小島弥寧子氏による伴奏で『敬礼文~三帰依』が披露されました。
このあと、ギエルミ氏が演奏を披露。ストラーチェの『戦いの踊り』やバッハの『トッカータとフーガ』など全10曲が演奏され、パイプオルガンならではの繊細かつ壮大な音色を堪能した観客から拍手が送られました。
なお、演奏会に先立ち、ギエルミ氏は事務庁舎で渡邊理事長と懇談し、本部周辺の施設を見学。同行した河野公利佼成文化協会長が大聖堂に込められた庭野開祖の願いなどを解説しました。
(2008.12.12記載)
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