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2008年12月08日 「成道会」式典

釈尊が約2500年前、インド・ブッダガヤの菩提樹のもとで悟りを開いた意義をかみしめ、仏教徒として釈尊への報恩感謝と、さらなる菩薩行の実践を誓う「成道会」式典が12月8日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂の式典には約3300人が参集。法話に立った庭野日鑛会長は、釈尊の最も伝えたかったこととして、我執を取り除き、あらゆるものごとを感謝で受け止める大切さを強調。その上で、喜びを持って「ご法の習学」に励むことを促しました。  

式典では、釈尊の成道を解説するナレーションに続き、サリーをまとった芳澍女学院情報国際専門学校生、学林光澍生、海外修養生58人が『明けの明星』の調べにのせ、奉献の儀を行いました。
読経供養に続き、導師を務めた庭野光祥次代会長が、庭野会長の「啓白文」を奏上。「啓白文」では、釈尊の成道を讃歎(さんたん)するとともに、その本願を庭野日敬開祖から継承したことを述べ、さらなる布教伝道へ邁進(まいしん)する決意を表明しました。
会員を代表して奈良教会の荒川公男教会長が体験説法を行ったあと、庭野会長が登壇しました。
庭野会長は、荒川教会長の説法に触れながら、人間が生きていく上では次々といろいろなことが起こると説明し、そうした中でも不平不満を漏らさない姿勢の大切さを強調しました。また、その「第二段階」として「いかにその現象の中にうれしいこと、楽しいこと、幸せなことがあるかを見つけていくこと」が重要であると述べ、加えて、現象に対して感謝のできることが、「第三段階」となると明示。「信仰を頂いている者としての大切な段階」と説きました。
さらに、釈尊が「幸せになる基」として最も伝えたかったことに言及し、自我や自己中心の心を取り除き、仏のものの見方を身につけてあらゆるものごとに感謝する大切さを詳述。教えを学ぶことで仏のものの見方ができるようになり、自分自身が変わると強調し、「自分が変われば世界が変わる。そうすると、仏さまのようにすべてが輝いて見えるようになります」と語り、目の前にあるものをただ有り難く受け取ることができれば、さまざまな問題も笑顔で乗り越えていけると説きました。そうした「生きながらにして生まれ変わる」ことを目指すのが「信仰を持つ者の人生のテーマ」と述べました。
その上で、「ご法の習学」に臨む心構えを解説。「自分が変わることができれば、世の中がみんな輝いて見えてくるのですから、ご法を学ぶことは楽しいということです。私たちは喜んでご法を体得し、楽になっていく、安心する。そうした一人ひとりになっていくことが大事です」と語りました。

(2008.12.12記載)