教務局社会貢献グループによる「社会福祉研究会」が2月21、22の両日、第一団参会館で行われました。同研究会は、新任社会福祉専門担当者教育を修了し、現在、同専門担当者を務める会員を対象とするものです。佼成福祉の理念に基づき、「物心一如」「自他一体」の精神のもと、適切な社会資源を活用し、人々を救済できる人材の育成を目的としています。年5回の講座が行われ、今年次は28人が受講します。
21日には、多重債務や一人暮らしの高齢者に対する生活支援など各教会での福祉相談を題材により良い支援のあり方を研さんし合う「事例研究」が行われました。受講生は、意見や情報を積極的に交換し、知識や学びを深めました。
続いて、『佼成福祉の基本理念』と題して保科和市同グループ次長が講義に立ち、「仏性を礼拝し、心田を耕す菩薩道としての福祉」「物心一如の智慧(ちえ)と自他一体の慈悲による福祉」「いのちを尊び、個性を大切にする福祉」「安らぎと希望を与える福祉」という本会が目指す福祉活動の基本理念を説明しました。その上で「立正佼成会の福祉活動は人が宝です。人間の尊い仏性の現れとしての社会福祉活動であり、触れた方の仏性が開かれることを願っています」と述べました。
翌22日の「事例研究」は、東京教育専門学校の下岸幸子専任講師とさいたま市社会福祉事業団事務局の船戸均管理課長を迎えて行われました。受講生は2グループに分かれ、悩みを抱えるクライアント(相談者)への対応や福祉資源の活用法などを研さん。講師からは、事例に対する具体的な指導のほか、「ワーカー(援助者)とクライアントは対等な関係で、ワーカーがクライアントの問題を解決するのではなく、クライアント自身が問題の原因に気づくための援助をすることが大切」と福祉相談に臨む上での基本姿勢が強調されました。
(2009.2.27記載)
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