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2009年06月15日 庭野会長がトーラン・バチカン諸宗教対話評議会議長と会見

庭野会長は6月15日、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会の杉谷義純師(前事務総長、天台宗宗機顧問)、鹿子木旦夫師(大本副本部長)らと共に、バチカン諸宗教対話評議会を訪問し、ジャン・ルイ・トーラン議長(カトリック枢機卿)と約1時間にわたって会見しました。

バチカン諸宗教対話評議会からは、トーラン議長のほかピエル・ルイジ・チェラータ局長(大司教)、アンドリュー・タンヤーアナン・ヴィサス次長(神父)が出席。冒頭、トーラン議長は、今年8月、初めて来日する予定であることに触れ、「日本の宗教事情を学び、交流を深めていきたい」と抱負を語りました。
これに対し庭野会長は、「トーラン枢機卿さまとは、昨年、スペインで開かれた『国際諸宗教対話会議』(イスラーム世界連盟主催)でもお会いさせて頂いた。日本に来られる際には、心から歓迎したい」と応じました。また杉谷師、鹿子木師が、平和に向けた自教団の活動などを説明しました。
トーラン議長は、諸宗教には多くの共通点があるとした上で、平和実現に向けた努力は、諸宗教者の義務であると強調。「広島、長崎の(原爆の)悲劇から何を学ぶのかを真剣に考えていかなければならない。そうでなければ悲劇はまた繰り返される」と語り、特に内省することの重要性を指摘しました。
さらに「ある方が、新たな千年紀を考える上で欠くことのできない要素として、『環境保護』と『諸宗教間の和解・対話』をあげている。これを進めることは、諸宗教者の責務」と述べました。

(2009.7.3記載)