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2009年08月06日 広島、長崎、沖縄で慰霊供養式典


8日、原爆落下中心地公園で行われた長崎県宗教者懇話会主催の「第37回原爆殉難者慰霊祭」

終戦から64年。戦争の被害の大きかった広島、長崎、沖縄で宗教協力による慰霊供養式典が開催されました。会員が参列し、戦争犠牲者に慰霊の誠を捧げ、世界平和の実現に向けた誓いを新たにしました。

▼広島
広島教会は8月6日、教会道場で「広島原爆犠牲者慰霊式」を行い、457人が参加しました。
少年部、学生部員28人による奉献の儀に続き、原爆が投下された8時15分に黙とうが捧げられました。次いで読経供養が行われたあと、椎名啓至広島教会長があいさつ。原爆の悲惨さを後世に伝えていくよう呼びかけるとともに、世界平和の実現に向け、「まず一人ひとりが、憎しみや恨みの心を取り除いていくことが大切」と語りました。
また同日早朝には、広島戦災供養会による「広島平和慰霊式典」が広島市平和記念公園の原爆供養塔前で行われ、世界連邦日本宗教委員会平和巡礼団の一員として、本会から椎名啓至中国ブロック長が出席しました。

▼長崎
長崎県宗教者懇話会主催の「第37回原爆殉難者慰霊祭」が8月8日夜、長崎市の原爆落下中心地公園で開催されました。宗教者、市民ら約1000人が参加。立正佼成会からは渡邊恭位理事長はじめ西九州ブロックの会員らが出席しました。
当日は、諏訪神社神職による「お清めの儀」、新宗連(新日本宗教団体連合会)長崎県協議会青年会による「平和の灯」が行われました。続いて、同懇話会の緇荘悌嗣師(パーフェクト リバティー教団長崎ブロック指導部長)、バチカン諸宗教対話評議会のジャン・ルイ・トーラン議長(カトリック枢機卿)、世界連邦日本宗教委員会の田中恆清会長(石清水八幡宮宮司)、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会の松下日肆・非武装・和解委員長(三輪隆裕同委員代読)がそれぞれ「慰霊のことば」を述べました。
このあと、参加者全員による黙とうが行われ、原爆の犠牲者に慰霊の誠を捧げました。
なお、渡邊理事長は前日の7日午後に同市内で行われた「教皇庁諸宗教対話評議会議長 ジャン・ルイ・トーラン枢機卿様御来崎歓迎懇談会」(同懇話会主催)に出席。9日朝に本会長崎教会での「原爆犠牲者・戦争犠牲者慰霊平和祈願」式典に出席し、150人の会員を前に講話を述べました。
また、同日午前に平和公園平和祈念像前で開催された長崎市主催の「被爆64周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に特別来賓として参列しました。

▼沖縄
『沖縄から世界へひろげよう 平和の祈り』をスローガンに「第19回祈りと平和の集い」(沖縄宗教者の会主催)が8月15日、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂で開催されました。宗教者をはじめ、沖縄教会会員を含めた約600人が参加。本部から赤川惠一外務グループ次長が出席しました。
当日は、金光教による「平和への祈り」に続き、本会沖縄教会の学生部員2人が「誓いの言葉」に立ち「この世界を奪い合い、傷つけ合う世界から、いたわり、分け合う愛に満ちた世界にします。人々の笑顔を取り戻すために、宗派を超えて、平和の道を求め続けます」と発表しました。代表献花のあと、長渡一憲同教会長が登壇し「深遠なる道理を悟りうる優れた才能を持つ人間が本来の姿に気づけば、自分の命の尊さ、さらに他人の命の尊さに気づきます。必ず平和な世界が招来すると確信しております」と「平和へのメッセージ」を述べました。

(2009.8.21記載)