2009年11月05日
佼成学園がガンジー氏迎え「文化講演会」
佼成学園法人本部主催の「文化講演会」が11月5日、普門館で開催されました。『マハトマ・ガンジーの非暴力の精神~すべての命を守るために~』をテーマに、WCRP(世界宗教者平和会議)国際名誉会長でガンジー開発財団創設者のエラ・ガンジー氏が講演。同学園中学・高等学校、同学園女子中学・高等学校の生徒、教団役職者、保護者ら合わせて約2000人が参加しました。
同氏は、祖父のマハトマ・ガンジーが、仕事で訪れた南アフリカでアパルトヘイト政策による人種差別を受けたことを機に、反対運動に従事するようになった経緯を紹介。その際にマハトマ・ガンジーが説いた「サティヤーグラハ」(真理の把握)の精神は、人を恨まず積極的に愛するものだと説明。ここで提唱された「非暴力、不服従は暴力以上に勇気のいるもの」と述べました。
また、マハトマ・ガンジーの没後も、同氏ら子孫がその精神を受け継ぎ、政治活動を通じてアパルトヘイト撤廃に取り組んできたことに言及。市民の非暴力による活動や、他国での反対運動の成果が同政策撤廃につながり、民主的な社会体制へ移行したと解説しました。
一方、同氏は南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領の言葉を引用し、貧富の格差、犯罪の増加、高い失業率など同政策撤廃後の課題を説明。これらの克服には、人間一人ひとりの存在が尊いものであることを再認識して取り組む必要があると強調しました。
このあと、「お礼の言葉」に立った女子高1年の生徒は、人から何かをしてもらう受け身の姿勢から、自ら人に尽くすことができるように「自分を変えたい」と英語で決意を述べました。
(2009.11.13記載)
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